演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

血栓性微小血管障害(TMA)に対し血漿交換療法中に大腸菌O-157LPS抗体陽性から溶血性尿毒症症候群(HUS)の診断に至った一例

演題番号 : O-0470

公文 佐江子:1、葛原 信三:1、田形 倫子:2、臼井 亮介:1、小池 美菜子:1、松上 桂子:1、鬼塚 史朗:3

1:東京女子医科大学附属八千代医療センター腎臓内科、2:東京女子医科大学附属八千代医療センター内視鏡科、3:東京女子医科大学附属八千代医療センター血液浄化部

 

【症例】69歳女性。腹痛、下痢を認め近医で加療されていた。4日後改善を認めず近医受診中に下血し、採血にて炎症反応の上昇と腎機能障害を認めたため当院へ紹介され入院となった。急性胃腸炎の診断で絶食補液及び整腸剤で加療を開始したが第4病日血小板減少、溶血性貧血、腎機能障害を認めた。経過からHUSが疑われたが動揺性精神障害が出現し、TTPが否定できなかったため血漿交換療法を開始した。便培養検査では病原菌は特定されなかったが、その後大腸菌O-157LPS抗体が陽性となり、ADAMTS13活性の低下が軽度であったこと、ADAMTS13インヒビター陰性からHUSと診断した。その後加療を継続し次第に全身状態は改善した。
【まとめ】TMAの鑑別において、早期の大腸菌O-157LPS抗体測定が診断に有用である可能性がある。

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