演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

ABO血液型不適合腎移植における術前アフェレーシスの検討

演題番号 : O-0462

中川 由紀:1、田崎 正行:1、齋藤 和英:1、冨田 善彦:1、高橋 公太:2

1:新潟大学泌尿器科、2:大塚台クリニック

 

【はじめ】ABO血液型不適合腎移植の抗体関連型拒絶反応(AMR)を惹起する根源であると考えられていた抗A抗B抗体に対する抗体除去療法は術前に必須の処置とされてきたが、脱感作療法の開発・普及と、ABO血液型不適合腎移植における免疫学的順応理論の確立により、抗体価の高低が必ずしもAMR発症や、患者生存率・移植腎生着率に関与しない場合があることが明らかとなってきた。 
今回、われわれは抗A抗B抗体価(IgG値)が64倍以下の症例に対して脱感作療法のみを施行し、抗体除去療法は行わずに移植を実施し、対照症例との比較により抗体除去療法の要否について検討した。
【対象】14例の抗体非除去(Non removal of antibody : NRA)群と対照の抗体除去(Removal of antibody : RA群: n=18)とした。
【結果】両群間における生存・生着率、AMR発症率に有意差はなかった。
【結論】64倍以下の抗体価症例に対しては術前に十分な脱感作療法を実施すれば、抗体除去療法を行うことなくABO血液型不適合腎移植を安全に実施することができる。

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