演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

水疱性類天疱瘡(BP)に対し二重濾過血漿交換療法(DFPP)を施行した一例

演題番号 : O-0457

山本 和孝:1、高橋 茂樹:1、村上 晴美:1、澤岡 祐太:1、筒井 裕子:1、江口 祐三:1、福井 明子:2、酒匂 哲平:2、中山 勝:2

1:九州医療センターMEセンター、2:九州医療センター腎臓内科

 

【背景】BPに対するDFPPは治療効果の評価が難しく、治療条件や離脱の時期についての判断がしがたい。
【症例】75歳、男性。入院時の抗BP180抗体が1000U/ml以上と著明な高値でステロイド無効のためDFPP導入となった。治療条件は血漿分離器OP-05WとOP-08W、血漿成分分離器EC-30Wを使用、循環血漿量1.4~1.7倍を処理し、アルブミンを置換液とした。結果、OP-08W使用時には血圧変動を認め、IgG除去率は1回目58%、2回目54%、3回目54%、4回目54%と予測値(70%)よりも低値であった。3回目治療後の抗BP180抗体は1000U/ml以上と依然高値であったが、皮膚所見では改善を認めており、治療は計4回で終了した。
【考察】安全で効果的なDFPPを行うには、血漿分離器の適切な膜面積の選択と病因物質を効率的に除去する血漿成分分離器の選択が必要である。DFPP離脱に関しては本症例のようにIgG除去率や抗BP180抗体価だけでは判断できないこともあるため、臨床経過の観察も重要である。

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