演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

長期使用におけるPMMA膜NFの抗炎症作用と臨床評価

演題番号 : O-0418

森本 嘉純:1、西堀 英城:1、衣笠 えり子:2

1:昭和大学横浜市北部病院統括臨床工学技術部臨床工学室、2:同内科

 

【目的】
PS系透析膜から抗血栓性を向上させたPMMA膜NF(NF)に変更し、抗炎症作用と、その他臨床への寄与について検討した。
【対象・方法】
PS系膜使用中の維持透析患者8名を対象に、NFに変更した1年の使用期間で、変更前、変更後1、3、6、12ヶ月で炎症関連マーカー(高感度CRP、IL-6、TNF-α、PTX-3)、血球成分(WBC、PLT)、その他(β2-MG、掻痒感(VAS))を評価し、13ヶ月より従来の透析器に変更し経時的評価を行った。
【結果】
1.NF膜への変更による炎症パラメータおよび掻痒感等の明確な改善は得られなかった。
2.炎症関連マーカーにおいてTNF-α、PTX-3は他のものと独立した挙動を示した。
3.透析掻痒感と炎症関連マーカーの相関は見られなかった。
4.β2-MGの除去率は有意に低下したものの、前値は保持されていた。
5.NF膜使用後のPS膜使用における炎症性パラメータは上昇傾向であった。
【結語】
PMMA膜NFの抗炎症作用について効益をもたらす可能性が示唆されたが、炎症関連マーカーとVASの関連性を含めた長期的観察が必要である。

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