演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

重度認知症患者の透析拒否を考える

演題番号 : O-0394

中川 綾子:1、柴田 愛:1、中村 明宏:1、芹澤 貴子:1、国保 敏晴:1

1:横須賀市立市民病院透析科

 

【はじめに】今回認知症患者の透析導入と自己中断を経験した。認知症透析患者を介護する家族の苦悩に対して、家族看護の観点から関わる体験をしたので報告する。
【方法】透析を中断すると決意した家族の苦痛が、生涯にわたり継続しないよう、透析中断後の家族と連絡を取り続け、想いを支援した。
【結果】2014年7月に導入し10月に透析中止を希望、来院しなくなった。患者は重度認知症のため、自宅での介護は限界にきていた。暴力が激しくなり、警察を呼ぶことも多々あった。そのような中で患者の「透析中止希望」に対して家族からの反対はなかった。透析中止を支援したことに自責の念を持たないよう、患者家族と連絡を取り続けたことで、患者の想いは氷解していった。
【考察】長期に渡る介護疲れは、判断にブレをきたすことがある。看護者自身にも判断のブレが生じ、この家族の思いを支援して良いのか、透析を継続するよう説得すべきか混乱した。認知症患者を介護する家族の支援には、家族の苦痛の理解と看護倫理だけでは解答を出すことは困難だった。

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