演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

慢性呼吸不全患者の血液透析導入について

演題番号 : O-0287

山本 修太郎:1、信岡 真美子:1、梅本 周朗:1、唐原 靖治:1、山内 英治:1、萩尾 康司:1、野村 和史:1、松下 芳雄:1、有薗 健二:1

1:国家公務員共済組合連合会熊本中央病院腎臓科

 

【症例1】73才、女性。20才時結核。紫斑病性腎炎による慢性腎不全にて透析導入。透析前はpCO2 45mmHg前後であったが、透析開始後pCO2 80mmHg台まで上昇。気管支拡張症に加えて、全身るいそう著明で呼吸筋低下による換気障害が考えられた。透析液の重炭酸濃度を低減、さらにNPPV使用し、pCO2 60mmHgまで改善し、透析継続が可能であった。
【症例2】91才、男性。24歳時胸郭形成術(結核による)。腎硬化症による慢性腎不全にて透析導入。肺結核後遺症+COPDによる慢性呼吸不全があり、透析後にCO2ナルコーシスが出現した。
【考察】いずれも慢性呼吸不全患者の血液透析導入例で、透析後にCO2ナルコーシスを認めている。慢性呼吸不全患者の透析導入の際には、導入時の呼吸機能の把握、および急激なアルカリ化によるCO2ナルコーシスの可能性に注意することが必要である。また、透析液重炭酸濃度の調整およびNPPVの使用も常に検討する必要がある。

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