演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

緊急透析導入の長期予後に関する検討

演題番号 : O-0285

石川 景子:1、藤野 文孝:2、渡邊 隆:1、宮内 義浩:1、伊良部 徳次:1

1:総合病院国保旭中央病院人工透析センター、2:一般財団法人近江愛隣園今津病院

 

【目的】当院では保存期腎不全患者の緊急透析導入を積極的に受け入れており、緊急透析導入が生命予後を規定するかに関し検討することとした。
【方法】当院で2006年10月~2012年12月に血液透析導入した患者599名を緊急導入群(239名)と待機導入群(360名)に分け、後ろ向きに追跡した。一時終点は全死亡とし、二次終点は直接死因毎に分類した。
【結果】透析導入理由として肺水腫の割合が緊急群で高かった。緊急群では待機群に比し有意な全生存率の低下が認められ、多変量解析では年齢と緊急性が有意な予後規定因子であった。また二次解析では、緊急群で感染症死が多く、待機群と比し有意な全生存率の低下が認められた。
【考察】緊急群は待機群に比し長期予後が悪い。緊急群では心筋虚血の合併が多く、これにより肺水腫が原因の導入が多いと推定される。
【結論】慢性腎不全は心血管合併症を有する高齢者に多く、循環動態の悪化により緊急透析導入となり、予後不良となることが多いため、保存期の管理に注意を要する。

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