演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

透析導入時の血清Cl濃度は透析導入後の予後を予測する

演題番号 : O-0283

坂 洋祐:1、成瀬 友彦:1、渡邊 有三:1、稲熊 大城:2

1:春日井市民病院腎臓内科、2:名古屋第二赤十字病院腎臓内科

 

【緒言】一般的にCKD患者においては、代謝性アシドーシスとともに血清のCl濃度は上昇する。保存期CKDでは重炭酸濃度と死亡のリスクはU字型を示すといわれているが、透析導入時に関連するデータは少ない。今回我々は代謝性アシドーシスに関連する血清Cl濃度に注目し、透析導入時の関連因子・予後について検討した。
【方法】愛知透析導入コホート研究(AICOPP研究)の患者に対し、透析導入時の血清Cl濃度を3群に分けて関連因子と予後を検討した(Low group Cl<100、Middle group 100≦Cl<110、High group110≦Cl)。
【結果】Low groupは心不全の既往が多く、透析導入時のKも低値であった。重曹の使用歴には差が認められなかった。Kaplan-Meier法を用いた生存分析ではLow groupでの死亡率は高く(p<0.05)、Cox回帰分析においても全死亡との相関を認めた(HR 1.59、p<0.05)。
【考察】透析導入時の血清Cl値は、心不全の既往など心血管合併症に関連していた。透析導入後の予後にも関連しており、予後を予測するマーカーとなると思われた。

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