口演
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当院における高P血症治療剤、クエン酸第二鉄の使用経験 演題番号 : O-0155 宮城 厚夫:1、上原 真利子:1、上間 愛子:1、平安山 英機:1 1:(医)道芝の会平安山医院
【目的】
平成26年6月より新規高P血症治療剤である、クエン酸第二鉄(FC)を使用した。 そこでFC投与前後の各種パラメータの経過を報告する。 【対象及び方法】 外来透析患者30例(男性18例、女性12例)、平均年齢59.9歳、平均透析歴14.7年。 炭酸ランタン平均1233㎎/日から475㎎/日(約750㎎/日)に減量して、FC 750㎎/日投与し、P吸着能を同等とした。炭酸Ca 2017㎎/日(変更なし) 【結果】 FC変更前(平成25年1月~平成26年5月)、変更後(平成26年6月~12月現在)の平均値の比較。 P 5.4→5.0㎎/dl、Ca 9.0→9.2㎎/dl、W-PTH 62.3→70pg/ml、ALP 219→214Iu/L Fe 72→76μg/dl、フェリチン 75→115ng/dl、TSAT 29.8→33.5%、Hb 11.2→11.6 g/dl。ESA換算量 18→11μg/週 【結論】 1.炭酸ランタンを減量しFCを投与した結果、主効果のP低下を認めた。 2.副次的効果としてフェリチンが上昇しHbが安定。それに伴って各ESA投与量が減量となった。 3.FC開始後、静注鉄剤の投与がなくなり、静注鉄剤による酸化ストレスの減少に繋がる可能性が考えられる。 |
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