演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

リン吸着薬、クエン酸第二鉄水和物の使用経験

演題番号 : O-0153

柴田 達也:1、芝原 康之:1、安田 和生:1、西島 高明:1

1:(医)仁悠会加納クリニック

 

【目的】昨年発売されたクエン酸第二鉄水和物(Ferric Citrate Hydrate:FCH)のリン吸着効果と副作用について検討した。
【方法】維持透析加療中の18例を対象、塩酸セベラマー・炭酸ランタン・炭酸カルシウムからの変更や、既存のリン吸着薬に追加併用した。フェリチン<160ng/mlの患者を対象とし、鉄動態・副作用に注意しながら、継続可能な患者において血清P値・鉄動態・ESA製剤投与量の変化を検討した。
【結果】FCH投与前から4週間で血清P値は平均7.3→6.2㎎/dl(p<0.001)と改善傾向を示し、フェリチンは平均75.1→89.0ng/ml(p<0.06)と上昇傾向を示した。また、エポエチンβペゴル製剤投与群においては8週目で投与量減量が示唆された。下痢3例、黒色便不快1例、多血傾向1例、フェリチン上昇1例の計6例に中止例を認めた。
【結語】FCHは鉄動態に影響し、長期投与となるためモニタリングが重要と再認識した。また黒色便(全例)、消化器症状等の副作用については投与開始前に十分な説明が必要と思われる。

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