演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

クエン酸第二鉄水和物の使用経験

演題番号 : O-0085

中川 文雄:1、宮野 竜一:1、今田 崇裕:1、三宅 豊:1、岡本 峰夫:1、清水 秀和:1

1:(医)小野山診療所

 

【目的】新規高リン血症改善薬のクエン酸第二鉄水和物(FCH)への切り替えを経験して当該製剤のリン吸着作用,服薬コンプライアンスやアドヒアランス,鉄の体内動態,腹部症状について観察・検討を行った.
【対象・方法】セベラマー塩酸塩およびビキサロマーからFCHへ錠数換算で1.5:1の割合で24例を切り替えて後ろ向きに検討した.また服薬状況,便秘,腹部膨満感の変化について聞き取り調査を行った.
【結果】全例で内服直後の排便から黒色便を認めた.黒色便が不快,下痢,腹部不快の理由で10例が中止した. 血清リン値は開始前5.2±1.4mg/dl vs.11週4.4±1.1mg/dl;P<0.05と低下.血清フェリチンは1週目から有意な上昇,観察期間中まで持続した.ヘモグロビン濃度とESA使用量に変化は認めなかった.血清カリウム値は有意に低下した.「便秘が改善して下剤の使用量が減ったので良かった」,「服薬錠数が減ったので飲みやすくなった」などの声が聞かれた.
【結論】FCHを使用してみて,患者の状態に合わせた薬剤の選択肢が広がり患者のQOLの向上に繋がると考えられた.

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