演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

腎細胞癌における手術法と術後腎機能の検討

演題番号 : O-0078

松山 豪泰:1、長尾 一公:1、坂野 滋:2

1:山口大学医学部附属病院泌尿器科、2:小倉記念病院

 

【目的】腎細胞癌に対する手術法の違いが術後CKD発症率や生命予後に影響を与えるかを検討する。
【対象と方法】外科治療を施行したT1腎細胞癌309例(根治的腎摘除、以下R群:251, 腎部分切除、以下P群: 58)を対象とし、術後CKD stage3B以上の症例(以下ハイリスク群)と全生存期間を検討した。
【結果】平均年齢は64.3歳、術前eGFRおよび観察期間中央値は71 ml/min/1.73m2, 70ヵ月で、両群間に背景因子の差を認めなかった。ハイリスク群89例の割合はR群: 39.3%, P群: 2.2%で有意差を認め、多変量解析にて選択した術前eGFR(<72: オッズ比15.3)、年齢(>67: 同2.92)、術前タンパク尿(同3.84)、BMI(>23: 同2.6)をスコア化した合計点を2群に分けたリスク分類は、R群を対象としたハイリスク群予測感度:86.8%、特異度:74.8%であった。透析療法移行例の割合、全生存期間は両群間で有意差を認めなかった。
【結論】手術法の違いは全生存率に影響を与えず、術前因子による術後腎機能低下例予測の可能性が示唆された。

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