演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

透析腎癌と散発性腎癌における臨床・病理学的特徴と癌特異的生存率の比較検討

演題番号 : O-0075

高木 敏男:1、近藤 恒徳:1、飯塚 淳平:1、橋本 恭伸:1、大前 憲史:1、小林 博人:1、田邉 一成:1

1:東京女子医科大学泌尿器科

 

【背景】末期腎不全(ESRD)患者の腎癌予後は良好であるとされているが、透析患者に限定したESRD患者と散発性腎癌を比較した多症例報告は認めない.透析患者に発生する腎癌(透析腎癌)と散発性腎癌の臨床・病理学的特徴と癌特異的生存率の比較検討を行った.
【方法】2013年までに病理学的に腎細胞癌の診断に至っている1794名が対象.それを透析腎癌と散発性腎癌に分けて比較検討を行った.
【結果】透析腎癌408名、散発性腎癌1386名。透析腎癌はより若年で (55 yr vs 60 yr)、男性が多く(84%vs 70%)、より小さい腫瘍径であった(39mm vs 49mm). 病理学的には透析腎癌で乳頭状腎癌が多く(22% vs 5%)、進行がん (stage III, IV)が少なかった(12% vs 27%). 単変量解析では、高齢者、症候性、高異型度、進んだ病期、高いPS score、散発性腎癌が癌死に対する有意な予測因子であったが、多変量解析では高齢者と散発性腎癌はその統計学的有意性が消失した.stage別の解析では全てのstageで両群に有意差は認めなかった.
【結論】透析腎癌は散発性腎癌と比べて臨床的・病理学的に良好な特徴を有していたが、癌特異的生存率に有意に寄与する因子では無かった.

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