演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

気腫性膀胱炎から敗血症に至った維持血液透析患者の1例

演題番号 : O-0072

増田 俊樹:1、坂井 智行:2、山田 伸一郎:1

1:(医)社団昴会日野記念病院透析部、2:滋賀医科大学医学部附属病院小児科学講座

 

【はじめに】気腫性膀胱炎は、膀胱内および膀胱壁内にガスの貯留を認める疾患で、糖尿病や慢性腎不全患者での報告が多いが、維持血液透析患者での報告は稀である。今回我々は、維持血液透析患者において、気腫性膀胱炎から敗血症に至った症例を経験したため報告する。
【症例】糖尿病性腎症を原病とする維持血液透析されている79歳女性。糖尿病性神経障害のため両下腿切断術を実施され、寝たきりの状態であった。術後20日目に下腹部痛を訴え、発熱・血圧低下を認めた。腹部造影CTにて膀胱内にガスの貯留を認め、気腫性膀胱炎から敗血症に至ったと診断した。血液培養からはBacteroides fragilisが検出された。頻回の膀胱洗浄および、抗生剤の投与で症状は改善した。以降は定期的な膀胱洗浄を実施し経過観察を続けているが、疾患の再発は認めていない。
【考察】本症例では手術後の耐糖能低下および、臥床傾向が感染を惹起した可能性が考えられた。周術期においては、維持血液透析患者であっても気腫性膀胱炎の発症に留意する必要がある。

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