演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

気腫性腎盂腎炎を発症した糖尿病透析患者の一例

演題番号 : O-0070

吉田 衣江:1、髙橋 延行:1、辻 みゆき:1、土手 絹子:1、楊 培慧:1、高山 康夫:1、福井 勝也:2、池田 純一:2

1:関西医科大学香里病院内科、2:関西医科大学香里病院腎泌尿器外科

 

【症例】70歳代女性.
【現病歴】糖尿病性腎症による末期腎不全のため透析加療中.平成26年6月4日から発熱,嘔吐,水様性下痢を認め,6月6日透析来院時にはWBC35500/μl,CRP34.9mg/dlと強い炎症反応所見を認め感染性胃腸炎疑い,入院加療となった.
【経過】入院同日の腹部CTにて両側腎結石および左腎実質にガスの集積を認め左気腫性腎盂腎炎の診断となった.入院日から連日エンドトキシン吸着を施行し,抗生剤点滴投与を開始したが解熱せず,6月12日に腎瘻造設ドレナージ術を施行したところ解熱し,データの改善を認めた.ドレナージからの膿培養ではE.coliを検出した.その後,全身状態が安定した6月30日に経尿道的結石除去術を施行後退院となった.
【考察】気腫性腎盂腎炎の死亡率は高く,約90%以上に糖尿病を合併する.本症例も糖尿病を有した透析患者であり致死的になるリスクは高かったが,早期のエンドトキシン吸着と腎瘻ドレナージ術が有効であったと考えられた.

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