演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

当院で経験した透析患者における悪性腫瘍30例の臨床的検討

演題番号 : O-0055

細川 緑:1、松本 史朗:1

1:独立行政法人地域医療機能推進機構横浜中央病院腎血液浄化科

 

2008-2014年までに当院において維持透析患者の悪性腫瘍合併を30例経験したので報告する。対象は維持透析患者295名で、胃癌7例、大腸癌3例、食道癌2例、腎臓癌4例、肝臓癌7例、肺癌4例、卵巣癌1例、前立腺癌1例、消化器系重複癌が5例、非透析患者と同じく胃癌が多く重複癌も多く見られた。悪性腫瘍は透析患者の死因の第4位であり、なぜ透析患者に悪性腫瘍の発生頻度が高いのかは明らかではないが原因としては、宿主の細胞性免疫低下が以前から指摘されている。また変異原性物質の体内蓄積による遺伝子変異、例えば身近な物で食品添加物等の影響も考えられる。現在日本で出回っている食品添加物の中には腎排泄で蓄積性が有り腎機能低下患者での発癌に関与している可能性が否めない物が存在する。当院ではできるだけ添加物の少ないものを摂取するように患者に指導している。透析患者では悪性腫瘍による体重減少がMIAと紛らわしく高齢化する透析患者の健康管理において癌は生命予後に関わる大きな問題であるため、若干の考察を加え述べたい。

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