演題情報

シンポジウム

開催回
第60回・2015年・横浜
 

透析アクセス(VA)狭窄の治療適応~患者をVA専門医へ送る側から~

演題番号 : SY-09-3

木全 直樹:1、廣谷 紗千子:2

1:東京女子医科大学腎臓病総合医療センター血液浄化療法科、2:東京女子医科大学腎臓病総合医療センター腎臓外科

 

当院でVA診察を依頼する際は、①患者基本情報(透析歴、原疾患、糖尿病等の合併症等)②アクセス情報(現在の問題点、穿刺部位、脱血・静脈圧等の情報)③透析記録(数回分)④透析室アクセス班作成のアクセスカルテを最低限の情報として提出している。以前は聴診法を主体に管理を行い、VA狭窄が完成後に専門医に紹介していたが、近年では、VA評価としては、穿刺前に簡便なアクセス評価、超音波検査による形態・機能評価、HD-02による実血液流量、透析中の経時的再循環測定・静脈圧測定を行う事で、聴診法では見出せない透析アクセス狭窄の評価までも行えるようになっている。しかし、判断情報感度の向上に伴い、紹介時期が尚早となる傾向も出て来ているが、多角的評価が行えるようになってからは、突然のシャント閉塞は以前に比し、明らかに減少している。
患者を紹介する際に、紹介医として注意すべき点は、VA専門医の診察は非透析の状態である点である。透析時の脱血不良や再循環発生は、患者の循環動態変化に伴って出現する事も多く、VA専門医の診察時のエコー所見と乖離することもある。このため、紹介医は、ただ“脱血不良”とだけ診療情報提供書に書くのではなく、先に述べた①~④の情報とともに、事象発生時の状況を詳しく伝えることで、VA狭窄の治療適応をより明確に判断頂き、VA専門医の適切な治療へとつながると考える。

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