演題情報

シンポジウム

開催回
第60回・2015年・横浜
 

バスキュラーアクセス狭窄治療の現状と課題

演題番号 : SY-09-1

春口 洋昭:1

1:飯田橋春口クリニック

 

バスキュラーアクセストラブルの80%以上は狭窄が原因である。狭窄の原因としては、非生理的血流や穿刺に対する血管の反応(内膜肥厚やネガティブリモデリング、石灰化)であるが、未だその機序は解明されていない。
そのため、狭窄に対しては経皮的血管形成術(PTA)による物理的な拡張が主流となっている。しかしPTA後早期に再狭窄をきたす症例も多く、患者の負担や、医療経済的な問題を惹起している。PTAの方法やディバイスを駆使し、少しでも再狭窄までの期間を延長させる研究が行われているが、単なる物理的な拡張では限界があり、最近はさまざまなdrug delivery systemを用いて、効果的に病変部に薬剤を作用させたり、遺伝子治療、放射線治療などで内膜肥厚を抑制させる試みも始まっている。
一方、透析施設においては、シャント狭窄や機能低下をモニタリング又はサーベイランスすることで、早期にシャント機能を発見することが可能となっている。適切な管理を行うためには、透析スタッフだけではなく、臨床検査技師や臨床放射線技師の教育が急務である。また患者を送る側と受ける側の連携をスムーズにする体制作りも必要となっている。
本シンポジウムでは、シャント狭窄の病態から遺伝子治療まで幅広く議論して、今後の狭窄診療に対する新たな取り組みを模索する。

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