演題情報

よくわかるシリーズ

開催回
第60回・2015年・横浜
 

認知症の理解と対応

演題番号 : YW-10

渡辺 俊之:1

1:高崎健康福祉大学健康福祉学部,認知症と家族の会群馬支部

 

透析患者の認知症罹病率は高いことは以前から知られている。日本透析医学会の調査では「認知症あり」は2万3321人で、透析人口全体の9.9%に達している(2010年)。またその多くは脳血管性認知症であり、罹患率は一般人口の5倍という報告もある。日本は超高齢社会となり高齢者で透析を受ける人は増加している。今後、透析医療のメンタルな分野で中心的課題となるのは「認知症」と「終末期」であろう。双方に共通するものとして「尊厳」の問題もある。
認知症治療において重要となるのが早期発見と介護者への支援である。
透析に従事する医療スタッフ、いや全ての医療スタッフは「認知症の知識」を持つべきだと思っている。一般人が「風邪」なら自分でもすぐに気付くように、多くの人が認知症に早くから気付くようになってほしい。
講演では、認知症の初期徴候についてわかりやすく説明するつもりである。そして、外から見た認知症(症状や生活態度として現れる部分)に加え、内から見た認知症(認知症者はどんなふうに生活世界を体験しているか)についても述べたいと思う。認知症は進行する疾患である、介護者である家族が症状の進行を見落とす時に問題が健在化しやすい。こうした面を踏まえた対応についても述べる。

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