演題情報

ワークショップ

開催回
第59回・2014年・神戸
 

透析液排液中溶質濃度の連続モニタリング

演題番号 : WS-12-8

山本 健一郎:1、江口 圭:2、秋葉 隆:3、峰島 三千男:1

1:東京女子医科大学 臨床工学科、2:東京女子医科大学 臨床工学部、3:東京女子医科大学腎臓病総合医療センター 血液浄化療法科

 

血液浄化技術の進展により、多くの慢性腎不全患者の延命が可能となったが、患者の平均余命はいまだ健常人に及ばない。この理由としては、ダイアライザの性能もさることながら、週3回、1回4時間という間歇治療によるところが大きい。そのため、患者個々の病態にあった適正な透析を在宅で施行する透析システムを開発することが次世代人工腎臓治療への近道と考える。そこで我々は、適正透析を在宅で安全に施行できるナビゲーション透析システムの開発を目的とした基礎検討を進めている。これを実現するために必要不可欠となるのが透析液排液中溶質濃度の連続モニタリング技術である。透析治療中におけるダイアライザの性能ならびに患者からの溶質除去の経時変化を透析液排液中の溶質濃度のモニタリングを通じて把握し、それを適切に解析することで、患者に適した状態へナビゲートすることが可能と考える。透析液排液中に含まれる溶質濃度を非侵襲かつ連続的にモニタリングするという発想は以前からあったものの、技術的な要因により実用には至らなかった。しかし、近年ではモニタリングに必要な紫外LEDも開発され現実味を帯びてきている。我々は本モニタのさらなる応用として、透析液排液を除蛋白処理することで、より高精度かつアルブミン漏出量も推定可能な透析液排液モニタリングについて検討を進めている。
本講演では、今までに得た結果を交えながら透析液排液中溶質濃度の連続モニタリングの有用性と今後の可能性について述べる。

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