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開催回
第59回・2014年・神戸
 

BVモニタリングの種類と重要性

演題番号 : WS-12-4

小田 正美:1、平山 千佳:1、迎里 陶一郎:1

1:琉球大学医学部附属病院 ME機器センター

 

血液浄化療法中の患者が突然血圧低下を起こすことをしばしば経験する。その原因の多くは短時間に水分除去を行うためにPRR(plasma refilling rate)が追いつかず血管内Volumeが低下するためである。この血管内Volumeを何らかの方法で知ることは、安全に血液浄化を施行するためには重要な事である。血液浄化開始時から浄化中にBVがどのように変化するかをあらわすΔBVを表示することでBVを把握するBVモニタリング装置には多くの種類がある。現在使用可能な循環血液量が把握できるものにCRIT-LINE®(Fresenius Medical Care)、ブラッドボリューム計(日機装)、血液粘度変化率測定装置(東レ・メディカル)がある。これらのBVモニタリング装置には、それぞれのBVを測定する専用の消耗品や血液回路が必要であり、またそれぞれの装置の使用の際にも注意点がある。これらの装置を用いて透析中のBV変化を見てみると1患者であっても透析でのΔBVのパターンは毎回異なり一定ではない。すなわち透析中の患者のBVモニタリングを毎回行うことは非常に重要であると考える。
次にBVモニタリングの利用としてBVの把握だけではなく、除水速度の制御を行うことも可能である。そこで血液粘度変化率測定装置を利用し、除水速度を制御した。ΔBVの上限値と下限値を決定すると同時に、急激な変化率を把握するための単位時間当たりの変化率を設定し、この範囲内で除水速度を自動的に制御した。1患者で均等除水と自動除水制御をそれぞれ15回ずつ行った。その結果均等除水と自動除水で総除水量は、2.5±0.4 L 2.4±0.9 L で差がなかったが、血圧低下回数が0.35%から0.07%と有意に低下した(p<0.05)。また1透析中に除水自動制御をおこなった回数は、2.3±2.0回であった。
最後にBVモニタリングは、血液透析のみならず急性血液浄化などで行われる血漿交換、PDF(Plasma Dia-Filtration)、CHDF(Continuous Hemo-dia-filtration)を施行する際のモニタリングとして循環血液量を把握する有効な手段の一つである。
今回、BVモニタリングの種類や原理、使用上の注意などをまとめ、BVモニタリングの重要性と利用方法を述べたい。

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