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ワークショップ

開催回
第59回・2014年・神戸
 

電解機能水の特性と応用

演題番号 : WS-04-1

堀田 国元:1

1:(財)機能水研究振興財団

 

電解機能水とは、塩化物イオン(Cl-)を含む飲用適の水(原水)を電解することにより陽極または陰極から生成する化合物を含み、再現性ある機能を獲得した水溶液を指す。高殺菌活性を示し手指や医療機器、器具などの洗浄消毒・衛生管理に使われる次亜塩素酸水(酸性電解水)やオゾン水、継続飲用による胃腸症状の改善効果が認可されているアルカリイオン水が知られている。これらに共通する特徴として以下のことが挙げられる。(1)活性成分が低濃度、(2)安全性が高い、(3)原則、電解機能水は流通しておらず、ユーザーが装置を動かして製造し新鮮なうちに使用。(4)白金電極など電解で溶出しない電極の使用。(5)製造濃度が使用濃度で希釈せずに使用。(6)各電解機能水の特徴を踏まえた使用法。
1.次亜塩素酸水(酸性電解水):概念的には、pH2.2~2.7で次亜塩素酸(HClO)を主成分とする有効塩素濃度10~100ppm(mg/L)の範囲のものを指す。生成装置により異なるpH範囲と有効塩素濃度のものが生成され、個別審査を経て製造装置とセットで認可されている。強酸性(pH2.7以下)、弱酸性(pH2.7~5.0)、微酸性(pH5.0~6.5)の次亜塩素酸水がある。なお、塩酸(HCl)などの混合により酸性化した次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)液は次亜塩素酸水ではない。使用方法は、掛け流しなど流水洗浄することが基本で、使用対象が有機物汚染されている場合は予め除去してから使用する。医療分野や食品分野において、手指洗浄消毒(手術時や衛生学的)、消化器内視鏡洗浄消毒について使用が認可され、環境や透析回路などの器具、食材の洗浄消毒に用いられている。使用法を含む生成装置に関する指針が作成されている。さらに使用技術士認定制度の構築が進行中である。
2.オゾン水:製造や使用法に関しては次亜塩素酸水とほぼ同じだが、半減期が30分と短いので、生成直後のものを使用しなければならない。
3.アルカリイオン水:水(H2O)の陰極電解で生ずる水酸化イオン(OH-)と水素ガス(H2)を含む。胃腸症状改善効果の機構は未解明だが、要因として水素が注目されている。

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