演題情報

シンポジウム

開催回
第59回・2014年・神戸
 

クロージング

演題番号 : SY-02-7

安藤 亮一:1

1:武蔵野赤十字病院 腎臓内科

 

透析患者からみた理想的な保存期管理法とは、というテーマで6名の先生がたから講演いただいた。すなわち、オーバービュー、貧血管理、CKD-MBD、動脈硬化進展予防法、保存期栄養管理法、高齢CKD患者の保存期管理である。それぞれが重要なテーマであり、ひとつひとつだけでもシンポジウムのテーマになりうるような大きなテーマである。高齢者の導入が増加している。特に80歳以上で導入の症例が増加していることなどあり、保存期での管理の重要性は増している。その目的は、ひとつは慢性腎臓病の進行を抑えて腎死を防ぐあるいは遅延させることであり、もうひとつは、生命予後を改善させることである。保存期、特に、CKD4および5では、透析導入前の保存期での死亡より、透析導入になる確率が高いことは、我が国およびヨーロッパの予後の調査から明らかである。したがって、ここでいう生命予後は透析導入後の生命予後の方がウェイトは大きい。保存期におけるESAによる貧血治療が透析導入後の生命予後を改善する可能性も示唆されている。しかし、一般に保存期から透析期への一貫した臨床研究は少ない。今回取り上げたテーマ以外にも、透析導入時期、血圧管理なども重要なテーマである。今後、この分野の研究がさらに進展し、慢性腎臓病、透析患者に還元されることを期待したい。

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