演題情報

ポスター

開催回
第59回・2014年・神戸
 

エベロリムス治療後に急性腎障害を呈し、一時的に血液浄化療法を施行した1例

演題番号 : P-3-352

毎熊 政行:1、井尾 浩章:1、小林 敬:1、濱田 千江子:1、富野 康日己:1

1:順天堂大学医学部附属順天堂医院 腎臓内科

 

【症例】52歳男性。右腎細胞癌のため4年前に右腎摘出術施行され、BUN 26 mg/dl, s-Cr 1.19 mg/dlであったが、今回薬物加療の目的で入院された。分子標的薬であるエベロリムス(アフィニトール)投与を開始したところ第3病日より下痢や倦怠感が出現し、BUN 91 mg/dl, s-Cr 7.38 mg/dlと著明な腎機能障害がみられた。薬剤を中止し補液を行ったが、腎機能は改善せずエベロリムスによる急性腎障害を疑いCHDFを開始した。第5病日より徐々に尿量およびs-Crの改善を認め、第19病日から週3回の血液透析へ移行した。第34病日にはBUN 12 mg/dl, s-Cr 1.62 mg/dlとなり血液透析を終了し、第51病日に退院となった。【考察】急性腎障害の原因としてエベロリムスの副作用に加え、下痢による脱水、片腎であることなどが考えられた。エベロリムスによる腎障害の副作用は1-10%未満とされているが、使用時は十分な注意が必要と思われる。

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