演題情報

ポスター

開催回
第59回・2014年・神戸
 

ダビガトランによる慢性腎臓病急性増悪に血液浄化療法を行い改善しえた1例

演題番号 : P-3-351

木村 行宏:1、操 なお子:1、橋本 和明:1、高橋 浩毅:1

1:岐阜市民病院 腎臓内科

 

【症例】
75歳,男性
【主訴】
食思不振
【既往歴】
高血圧
【現病歴】
12年前に心房細動による脳梗塞,近医でワルファリン投与開始.1年半前ダビガトランに変更,以前よりCre1.1~1.5mg/dl(eGFR35~40)程度の腎機能低下があり220mg/dayで減量投与.
4日前より食思不振,尿量低下,下腿浮腫で近医受診.著明な腎機能低下と凝固異常を認め当院紹介,精査加療目的で入院.
【入院時現症】
血圧121/64mmHg,脈拍64回/分・不整,両側下腿浮腫.UN98.1mg/dl,Cre19.95mg/dl.
【経過】
検査結果と内服歴からダビガトランによる薬剤性腎障害を疑った.
ダビガトランを中止し直ちに血液透析を施行,徐々に利尿が得られ,第9病日に血液透析を離脱.抗凝固療法はワルファリンで再開し第25病日に退院.
【結語】
ダビガトランによると思われる慢性腎臓病急性増悪に対し血液浄化療法を施行し奏功した1例を経験した.ダビガトランの副作用は腎機能低下例への投与で易出血性の注意喚起が行われているが,急性腎障害の報告は少ない.文献的考察を加え報告する.

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