演題情報

ポスター

開催回
第59回・2014年・神戸
 

トルバプタン(TOL)少量投与により慢性血液透析(HD)導入後に透析を離脱できた一例

演題番号 : P-3-231

小池 鈴華:1、荒木 崇志:1、重原 理宏:1、神戸 香織:1、峰松 直人:1、村上 円人:1

1:日野市立病院 内科

 


【症例】93歳男性。高血圧、糖尿病性腎症4期で他院加療中あった。喀痰、発熱、呼吸困難が出現し2日後に当院紹介入院した。入院時、心腎不全、肺炎、血清Alb2.8mg/dlの全身浮腫の状態であり、腎機能は血清Cre3.9mg/dlに増悪。フロセミド投与で浮腫は改善せず、第2病日からHD導入。尿毒症肺に対し6日間連続でHD施行し以後週3回HDへ移行。尿量は減少し透析離脱は困難な状況であった。第28病日からTOL3.75mg/日を開始し、翌日より尿量は1L/日以上となり、一方BUNは低下した。以後HDは離脱。第58病日に退院し、およそ半年の現在まで安定して外来通院中である。
【考察】TOLは低アルブミン血症を伴う心腎不全に対しても水利尿効果を有する。BUNの低下は本薬の有する尿素利尿作用の関与を示唆した。本薬により透析が離脱可能となる場合もあり、高齢者のQOLの改善および医療経済的効果にも寄与すると考えられた。

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