演題情報

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開催回
第59回・2014年・神戸
 

DPP-4阻害薬(ビルダグリプチン)により薬剤性肝障害が発現し, リナグリプチンへの切り替えで肝障害が改善した糖尿病透析患者の1例

演題番号 : P-3-163

伊藤 隆子:1、平井 正浩:1、陳 文:1、栗田 宜明:1、内原 啓次:1

1:特定医療法人社団御上会 野洲病院 看護部

 

【緒言】インスリン療法からの離脱目的で, 透析患者におけるDPP-4阻害薬の使用例が近年増加している.
【症例】糖尿病腎症で透析歴4年の65歳女性.血糖管理にインスリン・アカルボース150mg・グリクラジド10mgを使用し, HbA1c 7.2%であった. インスリンを離脱するためにビルダグリプチン(DPP-4阻害薬)50mgを開始した. 開始3週間後のGOT/GPTは38/58 IU/Lと軽度の上昇を認めた.開始8ヶ月後にはGOT/GPTが178/299 IU/Lまで上昇した.アカルボース・グリクラジドを休薬したが肝障害は改善しなかった. ビルダグリプチンに対するDLSTはSI値313%で陽性と判明し, ビルダグリプチンからリナグリプチン(同DPP-4阻害薬)に切り替えたところ, GOT/GPTが改善した.
【結語】透析患者ではGOT/GPTが低値であること, DPP-4阻害薬による肝障害は稀であることから, 本症例では薬剤性肝障害の診断に時間を要した.薬剤性肝障害の早期発見と治療薬選択で示唆に富むと考えられた.

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