演題情報

ポスター

開催回
第59回・2014年・神戸
 

肝嚢胞感染を合併した多発性嚢胞腎(ADPKD)の2例

演題番号 : P-2-600

池田 貴夫:1、小林 由典:1、高杉 浩司:1、山下 浩:1

1:トヨタ記念病院 腎・膠原病内科

 

【症例1】57歳、男性。透析歴5か月。入院2日前より38度台の発熱、悪寒あり、当院紹介入院。CTにて肝嚢胞感染と診断され抗菌薬治療を開始した。血培にてKlebsiella pneumoniaが検出され、抗菌薬の感受性は認めたが、解熱が得られないため入院第16病日に肝嚢胞開窓ドレナージを施行。以後症状改善を認め、第49病日に軽快退院となった。
【症例2】70歳、女性。透析歴9年。入院4日前より38度台の発熱あり。維持透析施設で抗菌薬の投与を受けたが改善見られずpre-shock状態となり、当院緊急入院となった。CT,MRIにて肝嚢胞感染と診断し、経皮的肝嚢胞ドレナージ施行。嚢胞穿刺液の培養にてKlebsiella pneumoniaが検出された。以後症状改善を認め、第32病日に軽快退院となった。
【考察】肝嚢胞感染は腎嚢胞感染に比して重篤化し治療抵抗性であることが多いと言われている。今回経験した2例は抗菌薬治療のみにて効果が得られず、外科的開窓術、経皮的ドレナージを行い改善を認めた。多発性嚢胞腎における肝嚢胞感染の診断、治療について文献的考察を加えて報告する。

前へ戻る