演題情報

ポスター

開催回
第59回・2014年・神戸
 

診断治療に苦慮した嚢胞感染の1例

演題番号 : P-2-599

吉嶺 朝陽:1、渡邉 誠之:1、平井 俊行:1、内藤 省太郎:1、戸田 孝之:1、松井 則明:1

1:総合病院土浦協同病院

 

【症例】症例は48歳男性。常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)を原疾患とした慢性腎不全に対して、20xx年7月上旬に血液透析を導入した。7月下旬、38度台の発熱、血液検査上著明な炎症所見の上昇を認め、精査加療目的に入院した。胸腹部CT上、一部腎嚢胞壁の軽度肥厚を認め、腎嚢胞感染が疑われ、抗生剤治療を開始した。その後、腹部MRI、ガリウムシンチグラフィでは感染嚢胞の同定には至らなかった。又、繰り返し提出した血液培養検査は陰性だった。PET-CT上、S7/8の肝嚢胞感染、腎嚢胞感染が疑われた。入院時よりpazufloxacin mesilate(PZFX)を投与したが、発熱及び炎症所見の改善を認めず、vancomycin(VCM)を追加投与。それでも改善認めず、VCMをamikacin(AMK)に変更。その後徐々に改善を認め、抗生剤投与は98日間で終了とした。
【まとめ】血液透析導入早期での多発性嚢胞腎における肝腎嚢胞内感染の診断及び治療に苦慮した症例で、文献的考察を加え報告する。

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