演題情報

ポスター

開催回
第59回・2014年・神戸
 

結核性リンパ節炎を発症した血液透析患者の一例

演題番号 : P-2-597

坂本 譲:1、今 裕史:1、正司 裕隆:1、梅本 浩平:1、片山 知也:1、赤坂 嘉宣:1

1:KKR札幌医療センター 血液浄化センター外科

 

【はじめに】血液透析患者の不明熱の原因の一つとして結核症があげられるが、血液透析患者では症状が典型的でないこともあり、診断に苦慮することが少なくない。今回、結核性リンパ節炎を発症した透析患者の一例を経験したので報告する。【症例】71歳、男性、平成23年12月、血液透析を導入、以後週3回の外来維持透析を施行していた。平成24年9月内シャント閉塞のため対側に内シャントを再造設したが再造設後4日目から38℃台の発熱を認め、各種抗生剤を投与するも解熱せず、CTを施行し左頸部および傍大動脈リンパ節の腫大を認めた。IL2レセプター値の上昇も認めたことから、悪性リンパ腫を疑い左頸部リンパ節生検を施行した。摘出標本は結核菌PCR陽性であり病理検査所見では乾酪性類上皮肉芽腫を認め、結核性リンパ節炎と診断した。抗結核薬4剤併用の治療を開始し症状は軽快した。治療開始後6ヶ月目のCTでは明らかな再燃を認めていない。【まとめ】血液透析患者の結核症は不明熱の原因として常に念頭に置くべき疾患である。

前へ戻る