演題情報

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開催回
第59回・2014年・神戸
 

骨腫瘍との鑑別を要した鎖骨骨髄炎の1例

演題番号 : P-2-592

窪田 慶一:1、赤垣 冬子:1、中森 綾:1、杉浦 寿央:1、赤垣 洋二:2

1:大手前病院 腎臓内科、2:赤垣クリニック

 

【症例】43歳男性。6年前に糖尿病性腎症による慢性腎不全のため血液透析導入。入院約2週間前より疼痛を伴う右鎖骨部腫瘤が出現し,骨腫瘍疑いで精査途中であった。入院当日は発熱,血圧低下も伴い救急搬送となった。血液検査で炎症反応の上昇,MRIで右鎖骨の信号変化を認め,骨髄炎が疑われた。また,左前腕には無痛性の熱傷を認めた。全身状態不良のため抗生剤加療を先行させたが,CTで鎖骨骨破壊像,膿瘍形成を認め,第18病日に右鎖骨周囲皮下組織を切開排膿し,培養にて黄色ブドウ球菌を検出した。 排膿後も膿瘍拡大を認めたため第57病日に鎖骨と第一肋骨腐骨除去,抗生剤含有人工骨留置を行い,胸腔内膿瘍に対して胸腔内ドレーンを留置した。第86病日に胸腔内血腫を除去し,第100病日に退院となった。
【考察】鎖骨骨髄炎は比較的稀な疾患で, 感染源は外傷を除けば易感染患者の血行性感染が多いが不明なことも多い。本症例は熱傷部と鎖骨周囲の膿瘍より黄色ブドウ球菌が検出され,熱傷部からの血行性感染が疑われた。

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