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シナカルセト塩酸塩による二次性副甲状腺機能亢進症治療が貧血に及ぼす影響~腹膜透析患者での検討~ 演題番号 : P-2-582 中尾 一志:1、丸山 啓輔:1、庄島 蘇音:1、野村 祥久:1、桃木 律也:1、平松 信:1 1:岡山済生会総合病院 腎臓病センター
【目的】腹膜透析(PD)患者を対象に、シナカルセト塩酸塩(シナカルセト)による二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)治療がerythropoiesis-stimulating agents (ESA)の反応性を改善し得るか検討した。
【方法】2008年から5年間でシナカルセトを6ヶ月以上継続投与した外来PD患者23名を対象とした。シナカルセトは全例25mg/日から開始してiPTH<240pg/mlを目標に増減し、Hemoglobin(Hb)、鉄代謝指標、月あたりのダルベポエチンアルファ(DA)使用量について投与前後で比較した。観察期間は6ヶ月とした。 【結果】観察期間中Hb値は有意な変化はなかったが、月あたりのDA使用量は1か月目に有意に減少し、6ヶ月間持続して減少した。 【考察】貧血に影響する鉄代謝指標、鉄剤使用量、炎症反応など観察期間中に変化はなく、シナカルセトによるiPTH低下がDA使用量減少に関連していると考えられた。 【結論】シナカルセトでSHPTが改善することにより、PD患者のESA反応性が改善する可能性がある。 |
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