演題情報

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開催回
第59回・2014年・神戸
 

臀部の異所性石灰化による腫瘤に対してシナカルセット投与で保存的加療できた血液透析患者の1例

演題番号 : P-2-579

中村 晃子:1、藤崎 大整:2、中村 晃二:2、安芸 雅史:2、宮園 素明:3、池田 裕次:3

1:栄町クリニック、2:藤崎病院、3:佐賀大学医学部附属病院 腎臓内科

 

【症例】61歳男性。原疾患IgA腎症。
【経過】49歳で腹膜透析導入するも、腹膜炎を繰り返し53歳で血液透析へ療法変更。59歳、胡坐がかけないという訴えあり。CTで右臀部8.3×5.0cm、左臀部6.7×2.1cmに石灰化した腫瘤病変あり。Ca×P=60.1、intact PTH 124pg/ml。シナカルセット内服を開始して3ヵ月後でCa×P=47.3、intact PTH 379pg/ml、右臀部6.1×3.9cm、左臀部5.0×1.8cmへ縮小。更に1年後はCa×P=38.3、intact PTH 228pg/ml、右臀部2.8×1.2cm、左臀部1.2×0.6cmへ縮小。
【考察】導入時期から現在までの12年のデータの推移をみるとCa×P高値かつ高Ca傾向が続いた時期に異所性石灰化がはじまり、急速に増大していた。Ca含有P吸着剤とビタミンD製剤の減量に加え、シナカルセット追加で良好な経過をたどった。
【まとめ】軟部組織の異所性石灰化による腫瘤形成に対して外科的手術切除ではなく、シナカルセット投与が有用であった。

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