演題情報

ポスター

開催回
第59回・2014年・神戸
 

腎移植を念頭に透析導入後に腎生検を施行した若年IgA腎症の一例

演題番号 : P-2-240

清野 由雅子:1、木村 朋由:1、城 謙輔:2、佐藤 光博:1、田熊 淑男:1、佐藤 壽伸:1

1:仙台社会保険病院 腎疾患臨床研究センター、2:仙台社会保険病院 病理部

 

【症例】25歳女性。学校健診異常なく就業以降健診受診なし。突然嘔吐、無尿が出現し、数日の経過で起座呼吸となり救急搬送となった。来院時、血圧206/140 mmHg、肺水腫を認めSatO2 85%(酸素10L/分)、Cr 8.56 mg/dl、BNP 4878 pg/mlであったが、ANCA等免疫学的な検査に異常は認められなかった。入院日より連日HDを施行し、全身状態は安定したが、HITによるHD中胸部不快・回路内凝固が続いたため第17病日HD離脱。しかし、再びCrが徐々に上昇し、生体腎移植を希望したため、移植まではPDを選択した。腎移植に際して原疾患の同定が必要と考え、第40病日にPDカテーテル挿入とともに腎生検を施行した。組織診断はIgA腎症由来の末期腎不全であった。
【考察】本症例は悪性高血圧様の病態を併発し緊急血液透析導入を要したIgA腎症の特異な一例であったが、末期腎不全治療の選択肢として腎移植も取り上げられる現在、殊に若年例では腎生検での原疾患検索が望ましいと思われる。

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