演題情報

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開催回
第59回・2014年・神戸
 

悪性疾患関連の難治性胸水をDenver shuntで静脈内へドレナージした血液透析の2症例

演題番号 : P-2-237

井上 純雄:1、戸田 晋:1

1:宇治武田病院 透析センター

 

【始めに】 進行が比較的緩徐な腫瘍関連の胸水の処置は悩ましい。胸膜癒着法や頻回の胸腔穿刺は効果や安全性で問題がある。そこで今回、腹腔-静脈用のDenver shuntによる胸腔-静脈シャント術を2症例に施行した。【症例1】 75才女、透析歴3年、糖尿病性腎症。9年前、卵巣顆粒膜細胞腫の破裂-腹膜播種を来たし当院へ移籍時の3ヶ月前には高度の左水胸が存在。持続胸腔ドレナージでは900ml/日ほどの血性排液が続いたので細胞診陰性を確認して胸腔-下大静脈シャント術を施行。2ヶ月後に閉塞をきたしたが回路の修理で改善した。 【症例2】 82才男、透析歴2ヶ月。10年前、右腎細胞癌で腎摘。4年前には左肺転移をきたしている。その後、腎不全も進行して透析導入となったが、左水胸の進行がコントロールできないためDenver shuntによる左胸腔-上大静脈ドレナージを施行。術後2ヶ月を経過して水胸は縮小している。【結語】 胸腔-静脈シャントは透析患者の血性胸水の内ドレナージ法として有用と思われる。

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