演題情報

ポスター

開催回
第59回・2014年・神戸
 

糖尿病性腎症を原疾患とする維持透析患者に発症したフルニエ症候群を呈したcalciphylaxisの一例

演題番号 : P-2-236

橋本 雪司:1、伊藤 文夫:1、力石 浩介:1、水谷 一夫:1、巴 ひかる:1、中澤 速和:1

1:東京女子医科大学東医療センター 泌尿器科

 

55歳、男性。原疾患は糖尿病性腎症、透析歴6年。元々、広範な皮膚疼痛に対して鎮痛目的に通院していた。今回、急速進行した陰部壊死で転院。当科受診時、生殖器、両側大腿部が広範囲に壊死し、臍部に至る下腹部に広範な皮膚発赤あり。CT上、小~中動脈の著明な石灰化所見あり、下腹部の皮下組織にガス産生像あり。
フルニエ症候群による敗血症性ショック、DICの診断で同日、両側精巣摘除術、陰茎全摘術、デブリードマンを施行。ICU管理下で抗菌化学療法、γ-globlin、リコモジュリンを開始し、術直後からPMXを2日間施行した。術後からCHDFを開始し、POD2よりLHDFに変更。POD5には週3回のHDに変更となった。病理結果より微小血管レベルでの動脈の石灰化が著しく、calciphylaxisの診断に至った。その後、足部の壊死が進行したため、POD22左下肢切断術施行。術後経過は良好であったが、腸管の血流障害を認め手術適応なくPOD38永眠。本症例に若干の文献的考察を加えて報告する。

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