演題情報

ポスター

開催回
第59回・2014年・神戸
 

Tsukamurella tyrosinosolvens,Gordonia terraeの混合感染による腹膜透析関連腹膜炎の一例

演題番号 : P-2-089

井上 隆:1、久野 芳裕:1、鎌田 一寿:1、矢尾 淳:1、甲斐 恵子:1、宇田 晋:1

1:関東労災病院 腎臓内科

 

【症例】40歳代男性【病歴】糖尿病性腎症による慢性腎臓病のため約2年前より腹膜透析を開始.尿量減少に伴い血液透析への変更を検討していた.排液混濁,排液中好中球増多を認め細菌性腹膜炎で入院した.【経過】明らかなタッチコンタミネーションはなく,カテーテル周囲に感染兆候は認めなかった.抗菌薬投与のみで改善が得られず,排液よりTsukamurella tyrosinosolvensおよびGordonia terraeが検出されたためカテーテル抜去を行なったところ初めて腹膜炎は改善した.【まとめ】これらの放線菌による腹膜透析関連腹膜炎の報告は極めて稀である.また一般に免疫不全患者に同菌の感染を認めることが多いとされるが,腹膜透析関連腹膜炎においてもその起炎菌となり得る.抗菌薬が奏功しない場合にはこのような起炎菌も想定し可及的なカテーテル抜去を考える必要がある.

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