演題情報

ポスター

開催回
第59回・2014年・神戸
 

Streptococcus sanguinisによるPD腹膜炎を来した1例

演題番号 : P-2-085

熊井 紫乃:1、宮地 佳世:1、田村 瑠衣:1、古林 法大:1、住谷 昴一:1、坂口 美佳:1、田中 久夫:1、長谷川 廣文:1

1:近畿大学医学部堺病院 腎臓内科

 

【症例】42歳.男性. 糖尿病性腎症由来の慢性腎不全にて腹膜透析を施行しており,当院腎臓内科通院中,突然の腹痛・水溶性の下痢の出現があり,排液混濁を認めたため受診.排液中の白血球増多を認めPD腹膜炎と診断し入院.排液培養より,Streptococcus sanguinis(以下S. sanguinis)が検出されCEZを腹腔内投与した.翌日から解熱し,徐々に腹痛,下痢の症状も改善.9日後に排液中の白血球数も正常化し,再燃は見られなかった.また発症前後で腹膜機能の悪化も認めず,以後も腹膜透析療法を継続している.【考察】S. sanguinis によるPD腹膜炎の1例を経験した.S. sanguinisは口腔内常在菌で,唾液叢より歯肉溝内細菌叢に多く,歯牙表面に生息する口腔レンサ球菌である.本症例はバッグ交換時に腹膜灌流用紫外線照射器を使用していて,不潔操作も特になかったため感染経路は不明であった.本菌は亜急性感染性心内膜炎の原因菌として多いが,PD関連腹膜炎に関する本邦での報告はなく,示唆に富む症例と考え報告する.

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