演題情報

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開催回
第59回・2014年・神戸
 

結核性腹膜炎の一例

演題番号 : P-2-084

石川 聖子:1、坂口 祐希:1、筧 咲紀:1、江渡 加代子:1、木本 成昭:1

1:青梅市立総合病院

 

【症例】PD継続中だった40代男性。某年9月中旬より37℃台の微熱と腹痛が出現。明らかな排液混濁はなかった。下旬に38℃台の発熱あり腹痛は増悪傾向で、排液混濁も認め10月7日当院受診。排液混濁スケールmax、単核球優位の排液中白血球数上昇、反跳痛を認め、CAPD腹膜炎を疑い緊急入院とした。抗生剤投与開始し腹部症状はやや改善したが解熱せず、排液混濁も著変なかった。T-spot検査陽性認め結核性腹膜炎も鑑別に挙がったが、画像上疑われた陳旧性肺結核との関連も否定できず抗生剤継続とした。近日中にカテーテル抜去及び腹膜生検の予定だったが、29日に腹膜刺激症状出現し同日緊急に施行した。腹膜組織に乾酪壊死を伴う類上皮細胞肉芽腫とLanghans巨細胞を認め、結核性腹膜炎と診断。抗生剤中止し抗結核薬開始したところ解熱し腹部症状もほぼ消失した。入院時の排液培養から6週後に結核菌を検出。
【考察】腹水抗酸菌培養の感度は低く、陽性例でも検出に長期間要する場合が多い。抗菌薬不応性の難治性腹膜炎に対し、T-spot検査は早期に結核性腹膜炎を鑑別するのに有用である。

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