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開催回
第59回・2014年・神戸
 

左上腕動脈-人工血管吻合部の仮性動脈瘤修復術後に発生した血清腫の1例

演題番号 : P-1-560

嘉島 相輝:1、齋藤 満:1、沼倉 一幸:1、秋濱 晋:1、鶴田 大:1、井上 高光:1、成田 伸太郎:1、土谷 順彦:1、佐藤 滋:2、羽渕 友則:1

1:秋田大学医学部附属病院 腎泌尿器科、2:秋田大学医学部附属病院 腎疾患先端医療センター

 

【はじめに】血清腫は,人工血管を用いたバスキュラーアクセスにおいてまれに経験する合併症である.人工血管吻合部の仮性動脈瘤修復術後に,血清腫が発生した1例を経験したので報告する.
【症例】72歳男性,透析歴4年.原疾患は糖尿病性腎症.左肘窩内シャントで維持透析を行っていたが,シャント穿刺困難のため左前腕にePTFE人工血管を留置した.手術1か月後,左上腕動脈-人工血管吻合部に仮性動脈瘤が生じ,切除術を施行した.仮性瘤切除1か月後,同吻合部付近に血清腫が生じ,血清腫摘除と凝固促進剤による人工血管壁補修で治療した.
【考察】血清腫はePTFE人工血管に多く,約1.7~4.0%の頻度で発症するとされる.人工血管から血清が浸み出す所見が特徴であり,フィブリンやトロンビン製剤を用いた治療や,人工血管部分置換の奏効率が高い.
【結語】人工血管留置後に腫瘤形成を認めた場合,血清腫を鑑別に挙げる必要がある.

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