演題情報

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開催回
第59回・2014年・神戸
 

人工血管内挿法は過剰シャント血流制御に有効である

演題番号 : P-1-555

枝國 節雄:1、黒川 佑佳:1

1:久留米第一病院 腎センター外科

 

【目的】シャント過剰血流に対してシャント血管内に細径人工血管を内挿することで血流制御を試みた。
【対象】シャント血流量(FV)が1500ml/分以上かつFV/CO(心拍出量)が40%以上の13例、FV1500ml/分未満だが心不全症状が持続する1例、血管瘤3例、スチール症候群2例の計19症例。
【方法】4mm径のe-PTFE人工血管(約5cm)を吻合部から血管内に留置し、動静脈吻合部と流出側血管に吻合した。
【結果】血管瘤症例は全例、瘤が消失した。スチール症候群例は術翌日よりシャント側手指先温が上昇した。FVは術前2074±789ml/分から術後1週間目1047±263ml/分に減少した。FV1500ml/分未満だが心不全症状があった症例は術後約6ヶ月後より自覚症状の改善、著明な栄養状態、貧血の改善がみられた。4症例に遠隔期での閉塞が出現したが、すべて内挿人工血管吻合部には問題なく遠位流出静脈の狭窄が原因であった。
【結論】シャント血流過剰による諸症状の改善または心不全発現抑制の観点からも人工血管内挿法による血流制御は有効である。術後6ヶ月以上の中期成績についても言及する予定である。

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