演題情報

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開催回
第59回・2014年・神戸
 

グラフト感染を契機に発症した感染性心内膜炎により多発性脳梗塞を合併した一例

演題番号 : P-1-540

久傳 康史:1、山田 有美:1、大久保 友恵:1、森井 健一:1、青木 明日香:1、平井 隆之:1、藤原 謙太:1、小野 哲也:1

1:呉共済病院 腎臓内科

 

症例は84歳女性。腎硬化症による慢性腎不全にて近医外来透析中であった。5月中旬より全身倦怠感、右前腕のシャントグラフト中央部に膨隆、圧痛を伴う発赤を認めた。38℃台の発熱出現し、炎症反応の上昇も認めたため、グラフト感染による敗血症として当院紹介入院した。抗生剤治療開始したところ翌日には感染部位の発赤、熱感は消失した。第4病日に両下肢および右上肢脱力を認めた。頭部MRI施行にて両側大脳半球に散在性に梗塞巣を認めた。もともと心房細動あり、心原性脳塞栓症を疑った。心臓エコー施行したところ僧帽弁後尖に疣贅を認めた。このためグラフト感染による感染性心内膜炎から多発性脳梗塞を併発したと考えた。第20病日に僧帽弁形成術施行したが、徐々に全身状態低下し第52病日死亡した。グラフト感染による感染性心内膜炎から多発性脳梗塞の合併は報告も少なく、稀な症例と考え報告する。

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