演題情報

ポスター

開催回
第59回・2014年・神戸
 

慢性関節リウマチが影響したと考えられるグラフト周囲多発膿瘍形成症例

演題番号 : P-1-535

鹿取 正道:1、津田 昌宏:1、高根 裕史:1、高橋 毅:1

1:大和会 武蔵村山病院 透析センター

 

【症例】72歳女性(CGNでHD導入)。RAは抗TNFα抗体・PSLでコントロール良好。導入開始から複数箇所の内シャントが連続閉塞するため、グラフト内シャントに変更されたが、さらなる閉塞が繰り返され左右上腕、左前胸部、右大腿部へ計4カ所のグラフト造設となる。H25/10月頃から特に誘因なしに4カ所のグラフト周囲に膿瘍形成が出現、全身症状は皆無で、炎症所見もごく軽度。抗生剤使用、抗TNFα抗体中止、切開排膿ドレナージ施行するも改善なし。血液・膿培養も陰性。グラフト周囲の炎症所見は継続していたため、11月に4カ所のグラフト離断術施行。病理学的には、グラフト周囲には小円形細胞浸潤が主体で肉芽形成を伴っていたが、膿瘍形成はなし。術後抗生剤投与後に中止したが、残存グラフト周囲膿瘍形成が再発した。【まとめ】特に誘因もなく埋設したすべての人工血管で同時に膿瘍形成を発症し、細菌感染/SIRSにも該当せず、グラフト周囲の病理所見は慢性持続性炎症を示す本症例は、グラフトの慢性炎症持続にRAの関連が示唆された。

前へ戻る