演題情報

ポスター

開催回
第59回・2014年・神戸
 

血漿交換を施行した後に人工股関節手術を行った寒冷凝集素症の一例

演題番号 : P-1-436

永澤 元規:1、阪口 勝彦:1、森島 淳之:1、渡瀬 謙仁:1、村津 淳:1、平尾 聡美:1、十川 裕史:1

1:住友病院 腎臓高血圧内科

 

【症例】86歳女性。65歳頃より左股関節痛を認めた。85歳時に貧血精査で近医入院し、寒冷凝集素症を指摘された。86歳時に左変形性股関節症手術目的で当院整形外科に入院。寒冷凝集素262144倍と著明高値であり、貧血、ビリルビン高値、直接クームス試験陽性、明らかな感染等の二次性は否定的であったため特発性慢性寒冷凝集素症と診断した。手術前に抗体価を下げるため、DFPP3回、PE1回施行し、寒冷凝集素は262144倍から32768倍に減少した。血漿交換中は回路を保温し、回路内凝固は認めず施行可能であった。手術時は、保温目的で全身に保温用サポーターを使用した。また、術後輸血時は加温を行い施行した。術後一時的に貧血進行、T-Bil、LDH高値を認め溶血が生じたと考えられたが、経過観察で軽快し、他の合併症も認めず退院となった。【考察】寒冷凝集素症に対する血液浄化療法の報告は少なく、術前にPE、DFPPを施行し、大きな合併症なく人工股関節手術を施行しえたので報告する。

前へ戻る