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開催回
第59回・2014年・神戸
 

透析導入期に抗生剤投与によりビタミンK欠乏症を発症した1例

演題番号 : P-1-273

佐藤 信之:1、石川 祐史:1、中野 貴則:1、若林 道郎:1、富野 康日己:2

1:順天堂大学医学部附属静岡病院 腎臓内科、2:順天堂大学医学部附属順天堂医院 腎高血圧内科

 

〔症例〕73歳女性。50歳より慢性関節リウマチと診断されていた。腎アミロイドーシスによる慢性腎不全のため当科で透析導入予定であったが、自宅で転倒し多発外傷のため入院となった。
〔経過〕肋骨骨折、血胸、両膝打撲・挫創を認め、胸腔ドレーン留置および創処置を行った。第2病日、sCr5.0mg/dlでダブルルーメンカテーテルを用いて透析導入した。入院時よりセフメタゾールナトリウム 1g/日開始したが、第14病日、右膝に皮下血腫が出現し、Hb9.0から6.0g/dLまで貧血が進行し、プロトロンビン時間(PT)3%、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)95.1(対照27.7)と凝固機能異常を認めた。新鮮冷凍血漿とビタミンK製剤の投与を行い、翌日には凝固機能は正常化した。第26病日、内シャント設置術を施行したが止血に問題はなかった。
〔まとめ〕腎不全患者の抗生剤投与時には、血中濃度が上昇しやすいため、ビタミンK欠乏症による出血には十分に注意する必要があると考えられた。

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