演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

BKウイルス腎症治療後における血清Cr値の変動

演題番号 : O-1148

升谷 耕介:1、土本 晃裕:1、松隈 祐太:1、北田 秀久:2、鶴屋 和彦:1、北園 孝成:1

1:九州大学病院 腎・高血圧・脳血管内科、2:九州大学病院 第一外科

 

【目的】BKウイルス腎症(BKVN)は腎移植後の重要な合併症である。治療として免疫抑制薬の減量を行うが、その後も血清Crは上昇し、効果判定に迷うことが多い。今回、治療後早期のCrの変動を検討した。
【方法】対象は当院でBKVNと診断した13例(年齢49±14歳、男:女=9:4、生体腎:献腎=11:2、移植後日数161±99日、ベースラインCr 1.2±0.4mg/dL、診断時Cr 1.8±0.6mg/dL)。尿中デコイ細胞陰性化(再生検例ではSV40染色陰性化)を寛解とし、Crの変動と寛解の有無、移植腎喪失との関連を検討した。
【結果】治療後2ヶ月までCrは上昇し(2.6±2.0mg/dL)、3ヶ月後に低下傾向を示した(2.3±1.2mg/dL)。3ヶ月後のCrが2ヶ月後より低かった10例ではBKVNは寛解し、1例が1320日後に透析再導入となった。3ヶ月後にCrが不変あるいは上昇した3例のうち1例は寛解したが、2例はBKVNが持続し、194日、364日後に透析再導入となった。
【結論】BKVNでは治療後2ヶ月以内はその後の経過は予測出来ず、3ヶ月後のCr低下が予後の指標となりうる。

前へ戻る