演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

長期脱感作療法により腎移植が可能となったABO血液型不適合腎移植の4例

演題番号 : O-1145

森田 研:1、大石 悠一郎:2、広瀬 貴行:2、田邉 起:2、岩見 大基:2

1:北海道大学病院 血液浄化部、2:北海道大学病院 泌尿器科

 

【目的】血液型不適合腎移植における高抗体価例や抗体除去後のリバウンドで抗体関連拒絶反応の発生が予想される症例に対して、最大24週間の術前免疫抑制後に腎移植を行った。【症例】2006年以降に施行した血液型不適合腎移植34例中、4週間以上の術前免疫抑制を要した男性2例、女性2例、移植時年齢中央値は59(56~67)才。血液型はいずれもA型不適合(A→O)で抗A抗体価IgGは64~2048倍であった。3例は2-4週間の免疫抑制にて腎移植を予定したが抗体価のリバウンドを認め、腎移植予定を延期し、計16-24週の免疫抑制後に腎移植を行った。初期抗体価が2048倍であった1例は3週間の免疫抑制後に試験的血漿交換を行い抗体価のリバウンドを認めなかったため3週間の免疫抑制を追加し腎移植を行った。術後は全例拒絶反応や感染症などの有害事象を認めず経過している。【結語】これまで腎移植が困難であった高抗体価やリバウンド症例も術前免疫抑制期間を延長することで抗体関連拒絶を制御出来ると考えられた。

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