演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

分子状水素透析のシステム化~透析液原液水素還元装置~

演題番号 : O-1025

柴田 猛:1、大坪 由里子:1、大坪 茂:1

1:三軒茶屋病院 血液浄化療法科

 

【目的】血液透析治療における酸化ストレスや慢性炎症の軽減策として、水素ガスの抗酸化力に着目し、透析液原液水素還元装置を開発して、分子状水素透析システムを実用化した。【方法】透析液原液水素還元装置は、透析液A原液に水素ガスを気液混合し、分子状水素を含有する還元型透析液原液を作成する。本装置は、既存の粉末溶解装置と透析液供給装置の間に設置して、分子状水素透析システムを構成する。【結果】透析液A原液は、酸化還元電位(ORP)+350mV前後で、水素濃度ゼロの酸化型から、ORP-260~-405mVで、水素を1.24ppm以上含有する還元型に改質できた。重炭酸透析液は、ORP+300mV前後で、水素濃度ゼロの酸化型から、ORP-10mV前後で、水素を30ppb前後含有する還元型の分子状水素透析液に改質できた。【考察】課題として、重炭酸透析液のORP及び水素濃度は、脱気処理で減衰するため、透析液供給装置の脱気方法や患者監視装置の脱気能力の最適化を図る必要がある。【結論】透析液原液水素還元装置の導入によって、現行の透析システムで分子状水素透析が実施できる。

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