演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

難治性胸水で発症し胸膜生検で結核性胸膜炎と診断し治療が奏功した透析患者の1例

演題番号 : O-0982

吉水 秋子:1、米嶋 康臣:2、乙め 崇臣:1、田中 洋澄:1、吉村 潤子:1、井上 政昭:3、安田 大成:4、坂井 尚二:1

1:下関市立市民病院 腎臓内科、2:下関市立市民病院 呼吸器内科、3:下関市立市民病院 呼吸器外科、4:下関市立市民病院 病理診断科

 

【症例】78歳,女性
【現病歴】20XX年4月より高Ca血症、副甲状腺ホルモン低値、左胸水貯留を認めた。ドライウエイト下方修正も改善なく,5月に胸水穿刺と排液を試みた。胸水培養や細胞診は問題なく、胸水ADA 147 U/lと高値でクォンティフェロン陽性。喀痰や胃液の抗酸菌検査を行ったが結核菌は同定できなかった。胸水貯留後1ヵ月より発熱を認めた。5月に胸腔鏡下左肺剥皮術施行し胸膜生検で乾酪壊死を伴う肉芽腫を認め、術中胸水から結核菌が同定された。結核治療開始後、解熱しCa値とiPTHは改善し胸水消失し治療は6ヵ月後に終了した。
【考察】血液透析患者の結核発病は一般人口に比し有意に高い。本症例は発熱に先行して高Ca血症、副甲状腺ホルモン低下、胸水貯留を認めた。結核菌検出が困難で診断に苦慮したが、胸膜生検で診断に至った。高Ca血症を伴う原因不明の胸水貯留では結核を疑うことが必要である。

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