演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

結核性心膜炎から心タンポナーデに陥った長期血液透析患者の1症例

演題番号 : O-0979

光本 憲祐:1、今井 洋輔:1、橋本 展洋:1、安田 慶明:1、冨田 弘道:1、鈴木 朗:1、勝二 達也:1、椿原 美治:2、林 晃正:1

1:大阪府立急性期・総合医療センター 腎臓・高血圧内科、2:大阪大学医学部附属病院 腎疾患統合医療学

 

【症例】血液透析歴22年の54歳女性。透析中の低血圧と除水困難、高CRP血症が持続したため、当科へ紹介された。心エコー、造影CTにおいて、著明な心嚢液貯留、心膜肥厚を認め、心外膜炎が示唆された。心嚢液穿刺により血性心嚢液が排液され、直後より血圧上昇したことから、結果的に心タンポナーデの病態にあったと考えられた。心嚢液は、抗酸菌培養・PCRともに陰性であったが、リンパ球優位で、ADA:69.0IU/Lと高値であり、結核性心膜炎が強く疑われた。第6病日より抗結核薬4剤(HREZ)とともに、ステロイド(プレドニゾロン40mg)併用を開始したところ、心嚢液再貯留傾向もなく、第27病日に退院となった。ステロイドは漸減し約2ヶ月で中止し、6ヶ月以上継続の後に抗結核治療を終了したが、収縮性心膜炎への移行も認めず良好な経過を辿っている。
【考察】透析患者の原因不明の心嚢液貯留では、結核性心膜炎を疑う必要があると考えられた。

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